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【2022年】W3Techsが発表した「2021年に躍進したWeb技術」まとめ




この記事を読むと
  • W3Techsの「Web Technologies of the Year 2021」を日本語で理解できます
  • 成長しているWeb技術の最新のトレンドがわかります

年が明けて2022年になりました。
今後の進路について考えていた時に、思い浮かぶ不安を解消しようとネットサーフィンしていると辿り着いたのがこのW3Techsのページ。

W3Techs(World Wide Web Technology Surveys)は、さまざまなWeb技術についての情報を提供しており、彼らのVisionは「”Provide the most reliable and most extensive source of information on web technology usage.” (最も信頼性が高く、最も広範なWeb技術使用に関する情報を提供する)」と掲げている。

Q-Successは2022年1月3日、W3Techsの一環として、さまざまなWeb技術カテゴリーについての調査結果を発表した。

調査対象となるのは人気ランキングの上位1000万サイトで、2021年1月1日と2022年1月1日の使用Webサイト数を比較し、最も増加幅が大きかった上位3つの技術を「Web Technologies of the Year 2021」として発表してます。このWeb Technologies of the Yearの調査は毎年実施されています。

Web Technologies of the Year 2021
Web Technologies of the Year 2021

2021年に躍進したWeb技術( Web Technologies of the Year 2021

コンテンツ管理システム(CMS)

  1. WordPress
  2. Shopify
  3. Wix

「もちろんまたWordPress」と言いたくなるくらい、WordPressは使用サイト数年間増加幅で12年連続で1位になっていて、Webサイトでの使用率は43.2%に達している。

Shopifyは去年と同様にコンテンツ管理システム(CMS)で2番目の速さで成長している。Webサイトでの使用率は、去年の3.2%から4.4%にまで増加している。

Joomla や Drupalを退けて3位にランクインしたのはWixで、Shopifyとともにホスト型CMSのトレンドの代表的な例です。

ホスト型CMSを使用するとWebサイトをより迅速に作成できますが、セルフホスト型CMSを使用するとより詳細な制御が可能になります。

セルフホスト型CMS

WordPressやJoomla、Drupalなどのセルフホスト型CMSを使用する場合、ブログもしくはウェブサイトの作成の際に、別途サーバーとドメインを用意しなければならないことを意味します。

ホスト型CMS

ホスト型CMSにはSquarespaceやWixなどが含まれ、ブログやウェブサイトの作成に別途ドメイン名やホスティングサービスを用意する必要がなく、アカウントを登録するだけで始められます。

サーバーサイドプログラミング言語

  1. Ruby
  2. JavaScript
  3. Java

Rubyが4年連続1位となりました。たくさんの新しいウェブサイトでは、Ruby(Ruby on Rails)がベースとなっている「Shopify」が使用されています。
2番目はJavaScriptで、2021年にユーザーベースが55%も増加しました。
3番目にランクインしたのはJavaで、何年にも渡り使用率の増減が見られましたが2021年は続伸しました。

JavaScriptライブラリ

  1. Underscore
  2. React
  3. Lodash

今回初めてJavaScriptライブラリーオブザイヤーに輝いたUnderscoreは、極めて多くの使い勝手の良い関数型プログラミングヘルパーを、彼らのウェブサイトで提供していると主張しています。ますます多くの人々がそれらを好んでいるようです。

2番目にランク付けされたReactと3番目のLodashのどちらとも、人気のあるWebサイトビルダー「Wix」に使用された恩恵を受けた形となった。

Webサーバー

  1. Cloudflare Server
  2. LiteSpeed
  3. Node.js

Nginxは2021年5月にApacheを追い抜いて「最も人気のあるWebサーバー」になるという大きな瞬間を迎えました。ただし、他のツールの成長率はさらに高かった。
CloudFlareのサーバーは、CloudFlareのCDNサービスの力強い成長により、昨年に続き勝利しました。

LiteSpeedは昨年と同じ2番目で、次にNode.jsが続きます。

(New!) Webパネル

  1. RunCloud
  2. GridPane

これは私たち(W3techs)の調査の新しいカテゴリーです。PleskとcPanelは最も人気のある競合他社ですが、2021年に最も力強い成長を遂げたのはRunCloudで、今回のWebパネルオブザイヤーです。
2番目はGridPaneです。他のWebパネルプロバイダーの人気が高まっていないため、3番目のランクはなし。

OS(オペレーティングシステム)

  1. Linux
  2. Debian
  3. Ubuntu

Linuxは、今回初めてオペレーティングシステムオブザイヤーを獲得しました。Linuxは近年急速に成長していますが、今年はLinuxサーバーの成長が不均衡に高く、特定のLinuxディストリビューションに割り当てることができません。
2位と3位にランクインしているDebianUbuntuが、ほとんどのWebサイトを獲得したディストリビューションです。

Linux とは?

Linuxとは、本来OSのコアであるカーネルといわれるものをさす言葉です。しかし、普段目にしているOSはOSのコア以外のものも含まれており、それを普段OSとして認識しているといえます。

通常Linuxを利用する場合、カーネル以外にも様々なソフトウェアが組み合わされた状態で利用します。このカーネル以外のその他のソフトウェアを一式含んだ状態が広義のLinuxです。つまり、一般的にいうLinuxとはこの広義の意味でのLinuxをさします。

Linux ディストリビューションとは?

LinuxカーネルとOSを構成するその他のソフトウェアを組み合わせた形で配布する、という形がディストリビューションです。つまり、ディストリビューションとは、カーネル・シェル・各種ドライバー・アプリケーションソフトなどひとまとめにしてパッケージ化したもの。
通常Linuxといった場合、このディストリビューションを指していることがほとんどです。

Webホスティングプロバイダー

  1. Shopify
  2. Hostinger
  3. Wix

Shopifyは、専用のホスティングプロバイダーよりも速くホスト型eコマースプラットフォームを成長させることにより、Webホスティングカテゴリーでのタイトルを守りました。
2番目はHostingerで、2021年にマーケットシェアを0.4%から1.2%に増やしました 。
3番目はホスト型CMSプロバイダーであるWixです。

(New!) データセンタープロバイダー

  1. Amazon
  2. Hostinger
  3. DigitalOcean

データセンタープロバイダーは、私たち(W3techs)の調査の新しいカテゴリーです。Amazonは最も人気のあるプロバイダーであるだけでなく、2021年に最も急速に成長しているため、最初のデータセンタープロバイダーオブザイヤーです。
Hostingerは非常に成功した年であり、2位にランクインしています。 
DigitalOceanは3番目です。

リバースプロキシプロバイダー

  1. Cloudflare
  2. Fastly
  3. Amazon CloudFront

Cloudflareは、6年連続でリバースプロキシプロバイダーオブザイヤーです。ウェブサイトの19.4%がCloudflareを使用しており、1年前の15.4%から増加しています。これは非常に印象的な増加です。
FastlyAmazon CloudFrontは、昨年と同様に2番目と3番目です。

DNSサーバプロバイダー

  1. Cloudflare
  2. Newfold Digital Group
  3. Hostinger

Cloudflareは、このカテゴリーでのリードをさらに拡大することにより、今回もDNSサーバープロバイダーオブザイヤーの称号を獲得しています。 Newfold Digital Group(前Endurance)は2番目であり、Hostingerはこのカテゴリでもトップ3にランクインしています。

電子メールサーバプロバイダー

  1. Microsoft
  2. Gmail
  3. Hostinger

電子メールサーバー分野でのMicrosoftGmailの成長率は2021年とほぼ同じでしたが、Microsoftが少し先を行っており、昨年の優勝者であるGmailからタイトルを獲得しています。 
Hostingerはもう1つのカテゴリーでも3番目にランクインしました。

SSL認証局(CA)

  1. Let’s Encrypt
  2. Sectigo
  3. DigiCert Group

Let’s Encryptはすでにここ数年で非常に成功していますが、ほとんどの場合、ルート証明書として「IdenTrust」を使用していました。しかし現在、独自のルート証明書が確立されたことが2021年の彼らの力強い成長を説明するものであり、今回初めてタイトルを獲得しました。
Comodoと呼ばれていた頃に2度タイトルを獲得したSectigo(前Comodo)が2位、DigiCertGroupが3位です。

JavaScript CDN

  1. CDNJS
  2. jsDelivr
  3. unpkg

JavaScriptコンテンツ配信ネットワークカテゴリーの結果は、過去3年間とまったく同じです 。CDNJSは6回連続で優勝しています。CDNJSは、2021年8月に最も人気のあるJavaScript CDNとしてGoogle Hosted Librariesに取って代わりました 。
2番目のjsDelivrは、RawGitを取得したことで恩恵を受けています。 unpkgは3番目。

トラフィック分析ツール

  1. Google Analytics
  2. Facebook Pixel
  3. Hotjar

Google Analyticsは過去7回の優勝を経て、今回2位のFacebookPixelからタイトルを取り戻しました 。 Hotjarは過去2年間と同様に3番目です。

広告ネットワーク

  1. Google Ads
  2. Xandr
  3. Amazon Associates

Googleはウェブ広告市場での優位性をさらに高めることに成功している。何年も前に別々のネットワークとして数えた「DoubleClick」と「Google AdSense」を含めると、これで8回目となる最も急速に成長している広告ネットワークです。 
マイクロソフトに買収されようとしているXandrは、この市場で2番目に速い成長率を示しました。2017年の勝者であるAmazon Associatesは、今年は第3位。

タグマネージャー

  1. Google Tag Manager
  2. Tealium
  3. Ensighten

タグマネージャー市場は、99.6%という驚くべきマーケットシェアを持つGoogle Tag Managerによって完全に支配されています。Google Tag Managerは成長を続けており、8年連続でタグマネージャーオブザイヤーです。
タグマネージャー界で最も急成長している競合他社は、TealiumEnsightenです。

ソーシャルウィジェット

  1. Twitter
  2. Facebook
  3. LinkedIn

Twitterは2021年8月に最も人気のあるソーシャルウィジェットになりました。これは2014年と2015年にタイトルを獲得して以来のソーシャルウィジェットオブイヤーです 。
2番目はFacebookLinkedInは3番目です。

まとめ

今回の記事を作成してよかったことが3点ありました。

1つ目は、Web技術についてのトレンドを知れたことです。Web制作の勉強を始めて3ヶ月が経った現時点で「今勉強していることは時代遅れなんじゃないか?」などの不安が巡っていました。行動を起こすことにより、W3Techsの2021年Web技術の調査結果のページに巡り合え、トレンドを知ることで自分が勉強しているプログラミング言語の立ち位置を知ることができました。

2つ目は、Web技術についての知見が広がったことです。プログラミングの勉強を始めてから間もなくわからないことばかりなので、 W3Techsの2021年Web技術の調査結果を読んだときは、英語を理解できても文章を理解できませんでした。その都度わからないIT用語を調べることで、理解が深まり知見が広がりました。

そして3つ目は、久しぶりに英語に触れたことです。普段日本で生活していると自分で意識しない限りなかなか英語に触れる機会がありません。しかし、世界中のいろんな大多数の情報は英語で発信されています。特にIT関係の情報は英語で発信されていることが多い(英語の方が情報量が多い)ので、継続するべきだと感じました。