北陸の旅2日目の宿は、かの有名な老舗温泉旅館「加賀屋」の姉妹館である「あえの風」。
宿泊代はそれ相応の値段がしましたが、料理にもおもてなしにも大変満足できました。
1日目のお宿はこちら
- 能登半島の旅行を計画中の人
- 和倉温泉の宿を探している人
- 能登半島の海の幸を堪能したい人
- 加賀屋系列の温泉旅館について知りたい人
Contents
- 加賀屋姉妹館 あえの風
- どんなお宿?
- それでは、いただきます!
- おしながき
- 食前酒:柚子みつ はちみつ入り ノンアルコール先付け:湯の香豆腐 能登いしる餡酒の肴:茶振りなまこ霙和え 能登野菜【能登むすめ大根】前菜:梅貝いしる旨煮 甘海老烏賊海女漬け 梅水晶冬の味覚:ずわい蟹
- 別注文:加能ガニ
- 先吸い:蟹のビスク 和風ロワイヤルカプチーノ仕立て
- お造り:のどぐろ炙り 旬の魚の盛り合わせ 食べる醤油を添えて
- 台物:合鴨の和風ロース煮溶岩プレート焼き 石川県産ジャンボ椎茸 辛子味噌
- 焼物:のどぐろ塩焼き
- 煮物:イカ墨ブイヤベース田舎風 鰤 大根 彩り地野菜
- 御飯:のどぐろ出汁茶漬け香の物:加賀・能登野菜 金糸瓜 中島菜 赤カブ
- 甘味:洋ナシのコンポート 金時草ジュレ 能登ミルク餡かけ
- ごちそうさまでした!
加賀屋姉妹館 あえの風
- 5つ星ホテル加賀屋の姉妹館で4つ星ホテル!おもてなしが素晴らしい!
- のどぐろ三昧コースに大満足!加能ガニも最高!
どんなお宿?
日本一の旅館「加賀屋」の姉妹館
旅好きであれば泊まったことはなくても「加賀屋」の名を聞いたことくらいはあるだろうか。
「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続日本一に選ばれたことのある老舗温泉旅館。
おもてなしの加賀屋、加賀屋といえばおもてなしと言われるほど、接客に定評があるお宿です。
今回はその加賀屋の姉妹館である「あえの風」に泊まりましたが、確かに今までで1番素晴らしいおもてなしでした!
客室が128室もある巨大な温泉旅館では結婚式なども行えるみたいで、当日ロビーラウンジには結婚式に参列された後の人々で溢れていました。
実際チェックイン時はタイミング悪く混雑しており、20分くらいはロビーで待っていましたが、巨大な和傘で装飾されたラウンジの雰囲気に圧倒されてました。
地下一階にはお土産処「楽々市」があり、広いフロアに加賀・能登名産品が揃っています。
実際ここでたくさんのお土産を買いましたが、お土産の種類や品揃えがとても豊富でした!
和倉温泉
1,200年という歴史を積み重ねてきた和倉温泉。
地下の花崗岩に含まれえる水晶をくぐり抜けて、透明なお湯が絶えることなく湧き出ています。
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
大浴場は七尾湾に面しており、全面ガラス張りで能登半島の姿もくっきり見ることができます。
空と海の広がりは身体も心も開放してくれます。
姉妹館加賀屋のお風呂も利用することができます。
フロントで申し込めばマイクロバスで送迎もしてくれるみたいです。
御陣乗太鼓の饗宴
迫力満点の石川県無形文化財「御陣乗太鼓」ショーを見ながら夕食をいただけます。
上杉勢を武器を持たずして撤退させたとされる奇襲太鼓が御陣乗太鼓の始まりと言われています。
お食事何処は間近でショーをご覧できるステージを囲む形のシアターダイニング饗(あい)と、
ゆったりとステージを見ながら食事を堪能できる個室会食場「花舞茶寮(はなまいちゃりょう)」があります。
今回は個室会食場「花舞茶寮」で夕食をいただきましたが、ショーを見ながらゆっくり過ごせたのでとても良かったです。
アクセス
住所:石川県七尾市和倉町和歌崎8の1
駐車場:ホテル前
電話番号:0767-62-3333
ホームページはこちら
費用
今回泊まったプランは【秋!早期割60】のどぐろ贅沢三昧。
宿泊日が2020年11月22日の三連休中ということもあり、1人28,600円でした。
この値段にお酒代+加能ガニ代がプラスされるのでなかなかのお値段です。笑
それでは、いただきます!
おしながき
今回予約したコースはのどぐろ贅沢三昧(お造り、塩焼き、出汁茶漬け)。
通常よりも倍くらいの大きさのお品書きには、地元の食材や調味料などの解説も書いてあり、とてもわかりやすく食べながらいろいろ勉強にもなりました。
食前酒:柚子みつ はちみつ入り ノンアルコール
先付け:湯の香豆腐 能登いしる餡
酒の肴:茶振りなまこ霙和え 能登野菜【能登むすめ大根】
前菜:梅貝いしる旨煮 甘海老烏賊海女漬け 梅水晶
冬の味覚:ずわい蟹
すごく見た目も美しい前菜の品々。
下に敷いてある赤色の台がとても綺麗で優美さを感じられます。
北陸名物のバイ貝はいしるの旨煮でいただきましたが、味がしみていてめちゃくちゃ美味しい!
最近若者に人気の梅水晶もお酒のお供に最適。
梅水晶とは、サメの軟骨を梅肉と和えたもの。
コラーゲンたっぷりの貴重な素材です。
既製品にはサメの軟骨以外に鶏軟骨が入ってることもあります。
写真右上のお椀が先付けの「湯の香豆腐 能登いしる餡」。
湯の香豆腐は三日間かけて、和倉の源泉と北陸産大豆をブレンドして作っているそうです。
源泉の効果も加わり、お肌にも良いと評判だとか。
日本三大魚醤(石川県「いしる」・秋田県「しょっつる」・香川県「いかなご」)の一つで、イワシやイカの内臓・頭・骨を塩漬けにし発酵させた魚醤油。
酒の肴の茶振りなまこ霙(みぞれ)和え。
あまりなまこを食べたことなかったけど、コリコリしていてお酒のつまみに最高!
柔らかい食感が特徴の「茶振りなまこ」は石川県の郷土料理。
普通なまこは生のままでも食べることができ、薄切りにしてポン酢や醤油をかけて食べることが多いですが、「茶振りなまこ」は番茶にさっと通すことで独特の臭みを取ることができ、身も柔らかくなって食べやすくなるそうです。
能登むすめ大根とは、能登産の紫色の大根。
能登むすめの特徴は、ポリフェノールが含まれ、消化酵素も青首大根の約3倍含まれていると言われています。
別注文:加能ガニ
すごく立派な加能ガニ!
こちらはコース料理とは別注文でお願いしました。
お値段は時価ですが、この加能ガニは3万円!
めちゃくちゃ高いですが、頼んで良かったと思えるくらい大満足!
石川県内の漁協が平成18年に一つの漁協へと統合されたことを契機に、県産のズワイガニの名称を一般公募し「加能ガニ」と名付けられました。
「加」賀から「能」登まで、圏内の漁協が一つになった新しいプライドを背負い、漁師たちが自信を持ってお届けするブランドガニです。
9cm以上の雄のズワイガニで、漁師が品質い自信を持てるものだけに漁港の名称を刻印した青いタグ(金沢港の例)をつけ、「加能ガニ」として市場へ出しています。
調理方法はカニ刺し・焼きガニ・茹でがにの3つから選べたので刺身と茹でてもらうことにしました。
カニ刺しは新鮮でめちゃくちゃあま〜い!
大ぶりな蟹の足だったので食べ応えも抜群!
お好みでレモンか生姜醤油でいただきます。
茹でガニは刺身と違う味わい。
茹でたカニは刺身で食べるよりも甘さが増し、
これはこれでめちゃくちゃ美味しい!
茹でガニの楽しみはなんといってもこのカニみそ!
たまらなく美味しくて、日本酒が止まらない!
先吸い:蟹のビスク 和風ロワイヤルカプチーノ仕立て
オマール海老のビスクは食べたことあるけど、蟹のビスクは初めて。
めちゃくちゃ濃厚で蟹の風味が凝縮された一杯で美味しい!
お造り:のどぐろ炙り 旬の魚の盛り合わせ 食べる醤油を添えて
のどぐろ炙りは炙ることによってよりのどぐろの香りがたち、しっかりと脂が乗っていてめちゃくちゃ美味しい!
これぞこの旅での目的でもある、求めていたのどぐろの味!
まぐろ、ぶり、イカなど旬のお魚の刺身を赤いお椀に入っている食べる醤油でいただきます。
食べるラー油は好きだけど、食べる醤油は初体験。
面白いけれど、普通に醤油とわさびで食べる刺身の方が好きでした。笑
台物:合鴨の和風ロース煮溶岩プレート焼き 石川県産ジャンボ椎茸 辛子味噌
このような懐石料理の溶岩プレート焼きで牛肉以外を食べるのは初めてかもしれません。
鴨肉好きなので、こんな感じでいただけるのは嬉しいです。
辛子味噌で食べたり、醤油ベースのタレにつけたりと味変も楽しめます。
ジャンボ椎茸はジューシーで旨味の汁が溢れました!
ジャンボ椎茸:石川の気候風土で育つ椎茸は、程よい甘みと引き締まった厚肉が特徴。
直径が10cm以上にもなる特大椎茸。
焼物:のどぐろ塩焼き
前日いただいたのどぐろの塩焼きは脂が乗ってなくて残念でしたが、こちらは期待通り脂が乗っていてめちゃくちゃ美味しい!
やはりのどぐろは脂が乗っていないともはやのどぐろではないですね。
煮物:イカ墨ブイヤベース田舎風 鰤 大根 彩り地野菜
イカ墨ブイヤベースは、ブリに脂が乗ってくる季節である冬ブリと大根と一緒に醤油で煮付けた北陸の郷土料理のぶり大根をベースに、石川の県魚烏賊の墨を使いあえの風オリジナルの料理。
ブイヤベースを使ったブリ大根は、和のブリ大根とまた違って洋風な味わいでこれもまた美味でした。
御飯:のどぐろ出汁茶漬け
香の物:加賀・能登野菜 金糸瓜 中島菜 赤カブ
のどぐろ三昧コースを締めくくる最後ののどぐろ料理は、のどぐろ出汁茶漬け!
〆のご飯までのどぐろを堪能できるなんて最高です!
刺身、塩焼き、煮付けなど、様々な料理にしてもおいしいのどぐろですが、なんと出汁をとってもめちゃくちゃ美味しいんです。
都内のラーメン屋さんでも、のどぐろラーメンを出している店舗もありますしね。
お酒を飲んだ〆にも嬉しいお茶漬けですが、のどぐろの出汁が香り高くてめちゃくちゃおいしい!
中島菜とは七尾市旧中島町で古くから食べ継がれてきた能登伝統野菜。
中島菜には、アンジオテンシン(ACE)という酵素の働きを妨げて血圧上昇を抑える「水溶性ペプチド」が多く含まれています。
甘味:洋ナシのコンポート 金時草ジュレ 能登ミルク餡かけ
色鮮やかなピンク色のジュレは加賀野菜の金時草が使われています。
以前勤めていた料理屋で金時草のおひたしを作ったりしていましたが、こういう甘味のジュレに使うとすごく色鮮やかで良いですね。
ごちそうさまでした!
どの料理も美味しかったのですが、お目当ののどぐろを贅沢三昧できた上に旬の加能ガニを美味しくいただけたので本当に大満足です!
確かにお値段は安くはないと思いますが、おもてなしや料理のクオリティなどを考えるとお値段以上の満足感を得られるかと思います。
興味ある方は是非泊まってみてください。
次回は姉妹館ではなく本場の「加賀屋」さんへ行ってみたいと思います。